注文住宅

注文住宅の理想と現実

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我が家では念願のマイホームを建築するにあたり、しっかりと予算を決めて契約までの道のりを進もうと決心していました。
これに対し、建設業者は施主の希望を最大限まで引き出そうとします。建築物の工法や材料、間取りや水回りの設備などの打合わせでは、私たち夫婦は浮かれ気分で夢を語っていました。建築士は営業スマイルの裏側で内心しめしめと思っていたでしょう。

私たちの夢物語に付き合わされた建設業者の作成した見積額を見た途端、現実に引き戻されて頭を抱えてしまいました。
自分の理想が見積額の前でガラガラと崩れ去っていきます。注文住宅の施主ならば誰しもが経験するお決まりのコースでしょう。
ここから予算と理想のせめぎあいが始まります。私にとってはどうしても譲れない施設工事や泣く泣く諦める高額な設備、もちろん見積額を提示した設計士さんは、こうなることは織り込み済みであったのでしょう。
細かいことですが、システムキッチンやユニットバスのレベルを一ランク上げると、その分だけ長期の住宅ローンの負担が増えていくわけです。これが玄関扉や床材にまで適用されるとなると最初の予算などあってないようなものです。

低金利時代の今、銀行は多少の無理な返済計画でも住宅ローンの契約をしてくれます。
しかし、いくら借りられるかではなく、いくら返せるのかが重要です。
いつまた不景気な時代がくるかもしれません。庶民は現実に向き合い無理な返済計画を立ててはいけません。
こうして何度も書き換えて出来上がった最終的な夢のマイホームの設計図は、なんの個性もこだわりもない平凡なものになってしまいました。
建売住宅とどこが違うのだろうと感じていました。

契約を終え、数か月後いよいよ建築が始まりました。神主さんに来ていただき執り行う地鎮祭や、大工さんにお料理を振舞ったり寸志を渡したりする上棟式といった儀式があり、その度に予定外に費用がかかりました。また建築中の様子を見に行くたびごとに、職人さんへの差し入れは欠かせませんでした。
変な言い方かもしれませんが、我が家を人質に取られていて、した手に振舞わないと雑な工事をされるかもしれないという強迫観念にとらわれていました。
着工から完成までの4カ月間、精神的に大変疲れました。完成後は自律神経失調症との診断を受けたくらいです。
 
最初の予算から500万円ほどオーバーしましたが、それでも完成したマイホームは理想とは程遠いものです。
注文住宅の醍醐味は、どんな小さなことでも自分の好みを100%新居に反映させることができることです。
但し、これを可能にするためには、お金に糸目を付けないといえる人でなければならないのでしょう。







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