アイランドキッチンと聞くと、非常におしゃれなイメージを抱き、そのようなキッチンで一度は生活をして見たいと思う方もたくさんいらっしゃいますが、残念なことに、このアイランドキッチンは、使い辛い物である、という声が多数寄せられています。
実際に使用したことがある方たちから寄せられている失敗体験や後悔も非常に多く、はっきりと言えばあまりおすすめをすることが出来ないものだと言えます。
今回は、なぜアイランドキッチンが使い辛いと言われているのが、形や特徴、デメリット、使いにくさと失敗や後悔との関係性などを紹介したいと思います。
アイランドキッチンの形と特徴
そもそも、アイランドキッチンがどのようなキッチンなのか、どんな特徴なのかを知らない方も多いと思います。
アイランドキッチンは、その名前の通り、部屋の中に島のように存在するキッチンの事です。
料理教室を思い浮かべると、一つの教室の真ん中にキッチンがあると思いますが、まさにそれがアイランドキッチンです。
キッチンの周りを人が囲うことができるキッチンであり、それが大きな特徴です。メリットとしては、どこからでも運ぶことができますし、複数人で料理を作るのには最適だと言えますね。
しかし、それ以上にデメリットの方がやはり多いと指摘することはできます。
アイランド型のキッチンのデメリット
では、アイランドキッチンのデメリットを紹介したいと思います。全部で四つあり、そのうちの二つは、何と子供が関係していることです。
・小さい子供のいる家庭では危険がいっぱい
まず最初のデメリットとしては、子供がいる家庭だと、注意をしなければならないことが 増えることです。
アイランドキッチンは、両方から行き来することができますから、子供が死角に入り易く、配膳に向かう際に衝突のリスクが高まり、子供や自身にやけどを負わせてしまう可能性が高まるのです。また、複数人の子供がいれば、子供が両方から出入りをするために、調理中の身動きがとり辛くなるということも指摘できるでしょう。
要するに、子供がいると事故が起こり易くなるということがデメリットとして挙げられるのです。
・子供の遊び場になる恐れがある
こちらも子供に関することですが、子供の遊び場になり易いのです。
特に、スーパーなどに連れて行ったときに、一人でどこかに遊びに行ってしまうような子供だと、キッチンを真ん中にぐるぐると走り回ってしまうことが指摘できます。
小さい子供はエネルギーが有り余っていますから、珍しい場所を見つけるとどうしても遊びたくなってしまうものです。なので、子育て中で、特に小さな子供がいる家庭ではデメリットも大きいと言えるでしょう。
・臭いが家全体に広がり易い
三つ目のデメリットは、臭いに付いてです。アイランドキッチンはキッチンの換気扇配管にも大きな影響を受けてしまいます。通常のキッチンは部屋の片隅などに置いて、局所的に換気扇を動かすことで、換気をし易くしています。逆に言えば空気を籠らせているのです。
ですが、部屋の中央などにキッチンがあれば、臭いが抜けずに部屋中に広まってしまうことになります。
キッチンの臭いは、いい匂いもあれば、嫌な臭いもたくさんあります。臭いの強い料理を作ることが多い家庭だと、独立型のアイランドキッチンにしてかなり後悔をした、という失敗談が特に多数寄せられています。
また、換気対策はキッチンだけではなく、家全体にも広がるリスクのある問題ですから、ここを度外視して考えるのはなんとしても避けなければなりません。
アイランドキッチンにする際にはかなり慎重になる必要があると言えますね。
・コストが高い
最後のデメリットは、何と言ってもコストが高い事です。ハウスメーカーや工務店を含めて、標準工事になっていることは皆無なので、余計にコストがかかり、アイランドキッチンの設置と換気扇がセットで使えない環境もあり、コストの割高感との戦いとなるのがほぼ必須です。
無論、なんとかコストのやりくりを行った後に、現実的な問題に直面してしまって、失敗や後悔に繋がってしまう、ということもあります。
費用対策という見方をしながらも、少しでも家族にとって使いやすいキッチンを選ぶことが何よりも大切なのですが、何が何でもアイランドキッチンにしたいと言う方にとっては、それらもついつい見落としてしまいがちなので、コストばかりが掛かってしまう、という結果になることも非常に多いのです。
アイランドキッチンが使いにくいと言われる点
では、次はアイランドキッチンがなぜ使いにくいと言われるのかについてを紹介したいと思います。
・収納か食洗機を選ぶ必要がある
アイランドキッチンは、収入や食洗機を満足におけるくらいの大きさを確保するのがまず不可能です。
新築の一般的なサイズとされているのが210cmの質手無キッチンですが、アイランドキッチンにしてしまうの、収納引出が1列分は確実に失われてしまいます。
そのため、使いやすい家づくりをしたいと思い、収納スペースを確保したいのであれば、アイランドキッチンはかなり不向きだと言えるのです。
・リフォームをする際の懸念事項が増える
アイランドキッチンを選んだ後に、リフォームをするとしましょう。
アイランドキッチンは、まだ発売されてからの価格が家のサイズに合わせると言う意味では、需要の偏りが見られる現状があります。
そのために、現在取り付けているサイズが廃盤になってしまう可能性が考えられます。
そうすると、リフォームの際に小さくしなければならない場合も、大きくしなければならず、工事費用に解体分の値段が上乗せされてしまうことも考えられます。
リフォーム自体はそう行う者ではありませんが、絶対にないとも言いきれないので、懸念事項として、廃盤の可能性を考慮しなければならなくなるのです。
・家事導線がこれまでと大きく変わる
アイランドキッチンは収納の代わりがかなり他のスペースに取られてしまいます。特に短いタイプを選択すれば他の面積で収納寸法を必要としてしまいます。
つまりは、振り返り作業をしなければ、作業ができないくらいに少ない収納スペースとなってしまい、L字型のキッチンの方が幾分か使いやすくなると言うことが非常によくあるのです。
是非一度、自分の現状の収納量の寸法、アイランドキッチンの収納量、その他の配置イメージなどをしっかりとイメージし、視点を固めておいてからでないと、アイランドキッチンにするかどうかは決め辛いと言えます。
・様々な対策が必要となる
また、アイランドキッチンはこれまでのキッチンとは全く違う環境想定が必要になります。
窓の配置や勝手口の選択、掃出し窓を採用する際の視線対策、油跳ね対策のカーテンは一、壁クロス選びやメンテナンスコストの対策、ダイニングスペースがアイランドキッチンの幅と合わなくなる場合の想定と対策、絵や紺などの聞き易さのリスク、ダイニングを隣にすると、片付けがかえって遠くなるというリスク、などなどです。
これらの間取り配置に悩むだけでも、キッチン選びは難しくなります。想定すべきはにが 広すぎて、使いにくくなればデメリットになるだけですから、どうしてもアイランドキッチンが必要でなければ、使用するメリットはほとんどありません。
アイランドキッチンは子供のいる家庭では特に選びにくい
子供のいる家庭では、上記に挙げた通り、子供の遊び場になったり、はしゃぐ子供に対しての事故が多くなる恐れがあるので、どうしても選びにくくなります。
ですが、そのような判断ができるのは、子育てを何年かしていたり、複数の子供がいる家庭だけだと思います。
それ以外の場合、これから子供を、と考えているような夫婦や、まだ子供小さいうちにアイランドキッチンを選択してしまうと、自身のイメージと実用性が激しくかい離しており、実際に使ってから後悔をされる方が非常に多いと言えます。
なので、アイランドキッチンにするかどうかは、しっかりといろいろな情報を調べた上で、自分自身に必要か、使いやすくできるかどうかを十分に考えたから決めるようにすべきだと言えるでしょう。
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それではまた次回をお楽しみに!