私の実家は10年前に建て替えをしました。
基本的に将来、私と私の両親との同居を見据え、二世帯住宅にできる設計にしました。
土地はもともと私の祖父が建てた家の土地がありましたので、その家を取り壊して建てる事になりました。
祖父の代に建てた家も築50年を超え、かなり老朽化が酷くなっており、冬は隙間風で非常に寒く、今後襲ってくるかもしれない大きな地震に耐える事が出来ないだろうという事で、私が結婚する1年前に建て替える事となりました。
先ずは、両親と一緒に住宅展示場巡りをしました。
住宅展示場の家は、当然どれも素晴らしく、正直なところどの住宅メーカーに決めれば良いのか、決め手がありません。
毎週、住宅展示場に通い、営業の方のお話を聞いている中で、両親と私の心に響くメーカーにようやく出会ったのです。
そのメーカーは、住宅の安心を前面に押し出しているメーカーです。
そのメーカーの営業の方曰く、いくらプロが作る住宅と言えども、木の家であれば、大工さんの腕で住宅の良し悪しが変わりますし、ましてや建築中の雨や、大工さんのミスが構造や耐久性に大きな影響を与える可能性があるという事です。
また、仮に鉄鋼の家であっても、構造体を連結したりする過程や壁や内装を作る過程で多少のミスが発生してしまうのではないかという事でした。
その点、この営業の方のいるメーカーは、住宅が何点かのユニットに分かれており、屋根のある工場で大半を作り終えてから、現地で組み立てるというもので、工場では、十分な品質管理をして出荷されるので安心できるというものです。この話に私や両親は納得し、この住宅メーカーにする事にしました。
実際に建築が始まって、2、3日でほぼ外観は出来上がりました。
完成して住み始めると、殆ど不具合もなく、流石に工場で品質管理された住宅だなと思いました。
あれから10年が経ちますが、地震などで壊れる事もなく、安心して両親も暮らしております。
やはり、住宅を建築する際に迷った時は、安心というキーワードを最優先に考慮してみて良いかもしれません。