注文住宅を建てるとき、まずは図面に間取りを書いて設計図を作ります。設計図はあくまで紙の上のことだと思い知る出来事がありました。
土地の広さに対し、建物をこの位置にこの広さで建てる。
しかしいざ土地を目の前にして設計図通り建てようとしたところ、我が家は坂の途中に家があるため、道路から階段を数段のぼったところに玄関がある作りになっています。
つまりちょっと高台になるわけですがそこから落ちないように、また隣の家との境界線の意味もこめてフェンスで区切られています。
そのフェンスのおかげで設計図通りに家を建てると玄関ドアがフェンスにあたってしまい、半分しか開かないということが建設が始まってからわかりました。
急遽設計士の人が計算し直して、玄関の広さを小さくするしかないと判断し、当初の玄関の広さの半分の広さになってしまいました。
下駄箱の広さも本来ならば縦に長い姿見の鏡が取り付けられるほどの幅がある下駄箱が2つだったのですが、それも1つになりました。
子どもが小さいときは靴も小さいのであまり苦労はありませんでしたが、子どもが大きくなって靴も28センチを履くようになると玄関が本当に狭いと感じます。
一人1足しか玄関に出してはいけない、というのが我が家のルールです。
一人2足出されてしまうと、靴をおく場所がなくなるため、お客さんも大人だったら3人までしか呼べません。
また、玄関が半分のスペースになったように2階も設計を小さく変更する必要があり、収納部分を減らすか、トイレを小さくするかの選択だったので、トイレの横幅を狭くしてもらいました。
もともとトイレの幅は広めに設計するハウスメーカーだったので、狭くしたところでそれほど窮屈さは感じません。
しかし図面で思い描いていた広さと現実の広さが違うというのは、マイホームづくりが大成功とは言えないと思います。
どんな家を建てるか、も大事ですがどんな場所に建てるか、も考えて設計する必要があると思い知りました。