注文住宅で自宅を建てる時、家族それぞれの希望を織り込んで、設計士さんの意見も参考に、最終的に間取り等を決定しました。
自宅を建てた時に、男女2人の子供は中学生で、思春期であた事から、それぞれ狭いながらも個室を設ける事にしました。
この時、設計士さんから頂いたアドバイスは、10年から15年もすれば、子供さんは巣立って行くため、その後には2部屋を1つの大きな部屋として利用できる様に、間仕切りは天井までの収納で区切り、壁を設けない方が良いとアドバイスを受けました。
注文住宅を建築して20年を経過し、子供達はそれぞれ結婚し、巣立って行き、夫婦2人だけが暮らす生活パターンに変化しました。
2階に設けた2部屋の間仕切りとしていた天井までの収納を撤去し、大きなリフォームをする事無く、ゆったりとした部屋にアレンジする事が出来ました。
大きくなったフローリングの部屋の一部に置き畳を入れ、和洋折衷の部屋とし、和室部分には小さな現代風の仏壇を置き、第2のリビング的な利用方法等、多目的に便利に活用しています。
まさに、設計士さんのアドバイスに感謝です。
しかし、これから夫婦は共に高齢化して行きますが、足腰が弱り、介助が必要になった時の生活パターンまでは残念ながら考慮に入れる事が出来ていません。
敷地面積が狭く、1階はリビングダイニングのみで、寝室や第2のリビングとして活用している部屋は2階で、足腰が弱っても1階だけで生活を完結できる状態ではありません。
そうした時期が訪れた時には、ダイニングキッチンとリビングに間仕切りをして、現在のリビングにベッドを入れて、2部屋に分離できる様にし、リビングは2階の部屋とすれば何とかなると考えています。
老後の事には少し考えが及びませんでしたが、設計士さんの意見を入れて子供部屋を造った事が、結果として老後に1階だけで生活可能な1部屋を確保するという案にも繋がっています。
終の棲家として自宅を建てるなら、最初に年齢と共に変化する生活パターンの変化に、十分に想いを巡らせる事が大切だと強く感じています。